2017年06月15日
以前に「ありえない工事」を紹介させていただいたのですが、またも体験することになりました。
今日は「地震で倒れた電気温水器の工事」のご紹介させていだきます。
当店のブログを見てご依頼いただきありがとうございます。
早速、伺ってみます。集合住宅の3階にお住まいです。
見た瞬間に息を呑みました。
排水の関係で直に置けないので、高さをかせぐために木片をかましてあります。
それが地震でずれてしまいました。
マンガ本はお客様がご自分であてたものです。
左後脚は木片から完全に落ちています。
右後脚は骨折しています。
こうなるともう修理不能です。交換させていただくしかありません。
こんな状態でもコンクリート製の壁に寄りかかって本体は使用できています。
電線が規定より容量不足のため、2本束ねて使用しています。
手持ちの電線が無かったのでしょうか・・・
他にも
○幹線の電気容量よりも大きな電気温水器を取り付けている。
○お得な電気料金の「オール電化契約」がされていない。
もう、こうなるとメチャクチャです。施工業者は知識、技術、経験のすべてが不足しています。
また、この温水器はまだ新しいようです。室内においてあることもあり、外観は新品同様です。
お話を伺うと2~3年前にマンションを買って、リフォームしたそうです。
私「その業者さんには連絡したのでしょうか?」
お客様「買った不動産屋が倒産してもう連絡がつきません」
嗚呼!さもありなん!
本当にお客様にはお気の毒としか言い様がありません・・・
さて、気を取り直して後日の工事です。
今回はコンクリートブロックの上に置くことにしました。
そこにボルト止めします。
しかし、私はまだこれでは安心できません。
上部もアンカーで固定させていただきました。
このアンカーの有効性は先日の地震で実証されました。こちらをご覧下さい。
これで心配性の私も夜に安心して寝ることができます。
完成です。
5月にご依頼いただいたのですが品不足やお客様のご多忙もあり、7月に工事、9月に東電検査と長期間になった次第です。
ありがとうございました!