2017年06月18日
いよいよ寒くなってきましたね。
いつも電気設備のメンテをさせていただいているマンションの管理人さんがご来店。
関東電気保安協会の定期点検で不具合が見つかり改修するようにいわれたそうです。
B種接地が不良とのこと。
簡単にいうとアースが不良ということです。
現状を把握するため接地抵抗値を測ります。
今回は精密に測定するため避雷針をベースに接地抵抗値を測ります。
ところで、アースというと洗濯機や電子レンジを思い浮かべますがあれはD種接地です。
これは人間の感電時を考慮してのアースですが、B種接地は変圧器で高圧側と低圧側の混触を考慮してのアースです。
つまり、目的が違うわけです。
46.7Ω。
こちらの設備の場合は35.2Ω以下で合格なのでこれではダメです・・・
さて、新規に接地線を引かなければなりませんがマンションは十数階建で変電所は3階です。
1階まで接地線を引いても地表面はコンクリートでガッチリ固められています。
どうするか作戦を練るために出直すことにしました。
さて、後日です。
しっかりと接続するために、アース棒に電線をろう付けします。
変電所から大分離れていますがアースが取れそうな場所を見つけました。
コンクリートを掘削してやっと土面が出てきました。
規定の深さまで掘り進めます。
もはや電気工事というよりも土木工事です。
アース棒を打ち込んで電線保護管をかぶせます。
ここからは電線の引き回しです。
引き回します・・・
引き回します・・・
中略します
やっと3階の変電所まで来ました。
変圧器のそばに電線を引き込みます。
ここまで使用した電線は51mです。
(ちょっと疲れました、ふぅ~)
抵抗値を測定すると17.8Ω。
合格です!
おかげさまで今晩はおいしくビールが飲めそうです。
ありがとうございました!