2018年02月17日
今日は感震ブレーカーの工事をご紹介します。
感震ブレーカーは大きな地震があったときに、一定時間後に電気を自動的に遮断します。
この「一定時間後」が大事で、瞬時に停電すると夜間などは真っ暗になって避難が
出来なくなる恐れがあります。
また、避難中に電力会社の停電が復帰しても感震ブレーカ-をリセットしないと通電しません。
これは宅内の電気製品のスイッチが入りっぱなしになっていたとき、火災になるのを防ぐためです。
荒川区では感震ブレーカーの取り付けをすると助成金が出ます。
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/bosaibohan/josei/okunaianzen.html
今日のお客様は特例世帯なので工事費用の5/6が助成されます。
例えば、72,000円の工事費用であれば自己負担は12,000円となります。
こちらの分電盤を感震ブレーカー付きの分電盤に交換します。
漏電ブレーカーの故障が原因で停電になって、当店にご相談にこられたのが
そもそものきっかけです。
そこで、助成金のことをお話して感震ブレーカー対応の分電盤に交換することになりました。
但し、助成金を申請して荒川区より「交付決定通知書」が届いてから工事に着手することに
なっています。(約2週間かかります)
その間、ず~と停電ではお客様は生活できません。
とりあえず、当店で貸出用の漏電ブレーカーを取り付けて過ごしていただきました。
さて、工事です。
古い分電盤を外しました。
おっと、壁紙を張り替えているようですね。
跡が見えないように慎重に新しい分電盤を取付します。
作業中は停電しているのでお客様はエアコンも使用できません。
寒くて申し訳ないので、一気に作業を進めます。
こちらが感震ユニットです。
今回は漏電ブレーカーの容量が30Aなので、カタログには載っていない特注の分電盤です。
私にはまだ大事な作業が残っています。
絶縁抵抗を測定して、漏電のチェックを行います。
209.9MΩ。
もちろん、合格です。
引き続き、接地抵抗を測定してアースのチェックを行います。
28.9Ω。
こちらも合格です。
ここまでやるのがプロフェッショナルです。
これでお客様は安心して電気をご使用になれます。
ありがとうございました!