2018年08月29日
今日は感震ブレーカーの工事をご紹介します。
感震ブレーカーは大きな地震があったときに、一定時間後に電気を自動的に遮断します。
この「一定時間後」が大事で、瞬時に停電すると夜間などは真っ暗になって避難が
出来なくなる恐れがあります。
また、避難中に電力会社の停電が復帰しても感震ブレーカ-をリセットしないと通電しません。
これは宅内の電気製品のスイッチが入りっぱなしになっていたとき、火災になるのを防ぐためです。
荒川区では感震ブレーカーの取り付けをすると助成金が出ます。
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/bosaibohan/josei/okunaianzen.html
今日のお客様は特例世帯なので工事費用の5/6が助成されます。
例えば、72,000円の工事費用であれば自己負担は12,000円となります。
時代を感じる分電盤です。
漏電遮断器すらついていません。
一番左側に付いているのがヒューズボックスです。
電気を使いすぎるとヒューズが切れて電線の焼損を防ぎます。
切れたらいちいち交換しなければならないので面倒です。
というわけで現代ではほとんど使用されていないはずなのですが、
ご当地の荒川区ではまだまだあります。
当店にもヒューズを買いに求めるお客様がパラパラといらっしゃいます。
ヒューズボックスを開けてみます。
あれっ!
写真ではわかりにくいのですが、フタ側が焦げていました。
端子ネジが緩んで異常に加熱していたようです。
危ないところでしたね。
心配症の私は胸がドキドキしてきました。
気を取り直して作業に取り掛かります。
新しい分電盤を取り付けます。
完成です。
感震ブレーカーの作動テストもOKです!
しかし、私には大事な作業が残っています。
絶縁抵抗を測定して漏電のチェックを行います。
2.77MΩ。
規定値をクリアしました。
プロフェッショナルはここまで確認します。
これでお客様は安心して電気をご使用になれます。
ありがとうございました!